TinkerDigger’s blog

誰かも同じことを考えているに違いない日常。

保護鳩

一羽の鳩がうちにやってきてから一月経った。 近所のビルのエントランス片隅で、羽を痛めてうずくまっていたところを、買い物帰りにみつけて、連れて帰ったのである。右翼の一部がつつかれたようにむしられて出血しており、風切羽がだらりと垂れている。私が…

物忘れ

タイトルを決めてから、数日が経っている。 物忘れについて書こうとしていたことを、すっかり忘れていた。 いきなり、下品な話となるが、勘弁願おう。 普段、小用をたすときには、社会の窓を開けて、下着の隙間からブツを引っ張り出し、用が済んだら、ブツを…

屋根

もう七年前の話になる。 先日の台風以来、ハナレのトタン屋根がバタバタと音をたてはじめた。 不動産屋に連絡しても音沙汰なし。 隣に住む石工のKさんが道具を貸してくれるというので、脚立を使って、おっかなびっくり塀をつたい、屋根の具合を観察してみる…

百均

百均でしか買えないもの。 まず、現場で掘削範囲出しに使う細くて長めのビニール紐。本来は荷造り用のものである。工事用の水糸に比べると、バックホウのオペレータからの視認性が良く、風になびくこともなく、ひと巻き130メートルくらいの長さがあってコス…

ものなおし

ものを作るのも直すのも好きである。 身の回りで使っているものが、傷付いたり、調子悪くなると、つい、自分で直したくなる。 好きなだけで、得手というわけでは無い。 どだい、素人が試行錯誤しながらやることであるから、時間がかかるうえに、十中八九はう…

鈴虫

季節外れの話題で恐縮している。 我が家のクサガメが春の目覚めである。亀が狭そうに泳ぎ回るこのガラスの水槽をみて思い出している。 2009年の夏であったか、近所のスーパーで売られていた鈴虫を連れて帰った。 プラスチックの小さな水槽に、オス二匹、メス…

いつだったか、駐車場か賃貸住宅の看板を撮したモノクロの写真が良かった。「あきあります」と読むべきところの「空あります」の文字が、切り取られた構図の中では疑いもなく「そらあります」と読めるのであった。 建て込んだビルの隙間にのぞく貴重な青空を…